以前より準備を進めていたナポリ製のハンドメイドオーダーシャツが今月から開始致しました!
シャツのことをCamicia(伊語)、シャツ仕立屋をCamiceriaと言います。弊店テーラー松熊が採寸を行い、ナポリのCamiceria Piccirillo(カミチェリア・ピッチリッロ)にて裁断、縫製等をすべて行うオーダーシャツです。
ピッチリッロ氏は生粋のナポリ人といった感じで気さくな雰囲気な方です。私もピッチリッロ氏と連絡を取ることがありますが、仕事の話ではとても熱心に話を聞いてくださる方です。たまに出てしまうナポリっぽい話し方がビデオ通話ではあるものの「彼は本当にナポリに居るんだな」と少し懐かしい気持ちになることがあります(笑)
ナポリのシャツは柔らかな着心地で世界中で評判です。本来、肌着とされるシャツですが、ナポリのシャツはその点でより近いものなのかもしれません。
その一方で、カフスや肩等のギャザーや自然と立ち上がるような衿から漂うどこか華やかな印象も特徴です。タイドアップではもちろん、ノータイ、ボタンを外して着用した際は、それらの特徴が「ボタンを外してどこか抜けているのに、抜けていない」ような不思議なエレガンスをつくります。この「不思議な」を説明する語彙力はないのですが、何か強弱の様な、、、緩急の様な、、、光と影のような、、、。
カフスや衿型、ボタンやイニシャル刺繍、その他ご希望があれば基本的にどのような仕様にもできることもこのシャツの魅力です。ピッチリッロ氏のナポリの小さな工房にて一点ずつ縫い上げる形で製作しているために、可能にしていることだと思います。
取り扱って いる生地はALUMOやMileta,Tosettiなどがあり、随時追加中でございます。ホームページのホーム画面の『Camicia(shirt)』から少しばかりシャツ生地の紹介を掲載しています。link→ Camiceria Piccirillo con Pino | Pinorso
私自身、これまでシャツの生地はさほど多く見たことがなかったのですが、徐々に奥深いシャツ生地の魅力に引かれ、日々研究をしています。これからBlogの方でもシャツ生地を紹介していこうと思います。