ビンテージ生地が届きました。
英国が誇る老舗ブランドの『ジョンクーパー』。その風合いは大変柔らかく、類いまれなる気品を持ち合わせています。
上の写真が、そのジョンクーパーの生地なのですが生地屋曰く、30年前に仕入れた生地らしく、当時売られていたビニールの中に入れて保存されていたため。状態も良く綺麗です。
当時はお客様がスーツの出来上がりを想像できるように、この様なパッケージで販売されていたそうで、中にネクタイ等の付属品を一緒に入れておくと、よく売れていたそうです。
近年、技術革新により生産性やコスト削減が求められるようになり、高速な織機で生地が織られることが主流となっております。それによりウールが本来持つ、柔らかで自然な風合いが殺されているのが現状です。
『生産性やコスト削減を選ぶのか、生地本来の風合いを大事にする事を選ぶのか』、考えさせられる問題です。
Pinorso 向井